# 設計書 概要 - 本設計書はアプリケーションのアーキテクチャ、主要コンポーネント、並列化モデル、エラー処理ポリシー、設定の保存方針を記述する。 アーキテクチャ概要 - 層構造 - mainloop: stdin ベースのコマンド受け取り、ワーカー(複数スレッド)で実行。 - controller: GUI/フロントエンドからの操作とモデルの仲介。`Controller` がビジネスロジックを実行。 - model: 実際の機能(翻訳、文字起こし、オーバーレイ、OSC、WebSocket、デバイス管理)を提供するファサード的シングルトン。 - models/*: 翻訳、文字起こしなどのドメイン別実装(Translator, AudioTranscriber, Overlay, WebSocketServer ...)。 - device_manager: 音声デバイス検出・監視(Windows の場合は WASAPI/pycaw を利用)。 - utils: 共通ユーティリティ(ロギング、ネットワークチェック、compute device 列挙など)。 初期化ポリシー - 重い初期化(GPU モデルロード、OpenVR 初期化など)は import 時に行わず、`model.init()` か要求時の `ensure_initialized()` にて遅延実行。 - `DeviceManager` は import 時に軽量な init を行い、監視スレッドは `startMonitoring()` で開始する。 並列化・同期モデル - mainloop.Main は 1 つの受信スレッド(stdin 읽取り)と N 個のハンドラワーカースレッドを持つ。 - 各リクエストはキューに入れられ、handler() により処理される。 - 有効/無効の切替(/set/enable/**, /set/disable/**)は同一リソースを競合しないよう正規化キーで Lock を割り当てる。 - モデル内部では threadFnc(Thread ラッパ)で周期的な送信処理や監視処理を実装。 - Audio 録音や文字起こしは専用の Queue を用い、Producer(Recorder)と Consumer(AudioTranscriber)を分離。 エラー処理 - すべての外周呼び出しは try/except で保護し、`utils.errorLogging()` によってトレースバックを error.log に出力する。 - JSON シリアライズに失敗した場合はフォールバック JSON を stdout に出力してプロセスを止めない。 - VRAM 関連のエラーは model.detectVRAMError() で判定し、該当する機能(翻訳等)を無効化してユーザーに通知する。 設定管理 - `config.py` が単一の Config シングルトンを持ち、変更はデバウンスして JSON ファイルへ保存。 - GUI からの操作は Controller が受け取り、Config を更新する。 ログ - `utils.setupLogger` によりローテートファイルハンドラを使ったログを実装(process.log / error.log)。 - stdout には構造化ログを出力してフロントエンドと通信する。 インターフェース一覧(抜粋) - STDIN/STDOUT プロトコル: mainloop の JSON 入出力(詳細は `mainloop.py` の mapping を参照) - OSC: `models.osc.OSCHandler` が OSC 送受信と OSCQuery を管理 - WebSocket: `models.websocket.WebSocketServer` がクライアント管理とメッセージブロードキャストを担う スレッド図(要点) - main_thread: メイン(stdin 読み取り、キュー投入) - handler_threads: キューから取り出し処理 - device_manager.th_monitoring: デバイス監視 - model.mic_print_transcript / speaker_print_transcript: 音声 -> 翻訳結果送出のループ - websocket_server_thread: WebSocket サーバの asyncio ループを別スレッドで実行 拡張性・互換性設計 - 依存性は try/except でガードして optional 機能として扱う(例: faster-whisper が無くても import は成功する)。 - 翻訳エンジンは backend 名で抽象化され、Translator クラスにより統一インターフェースを提供。 運用上の考慮 - 大きなモデルファイル(Whisper, CTranslate2)をダウンロードする仕組みを持ち、進捗を GUI に報告する。 - GPU 計算タイプは utils.getBestComputeType で選択し、不適切な設定を検出した場合はフォールバック。